13日にパリでテロがありましたが、日本で感じた事のない恐怖を感じています。

大学からの帰り道では、汚れた服を着た女性が僕の肩を掴んで、お腹が空いたから小銭が欲しいと訴えて来ます。道には同じように小銭や食べ物が欲しいと訴えているホームレスの人がたくさんいます。Euston駅の前では、恐らくもう亡くなっているホームレスの人に警察がビニールシートをかけているのを見ました。

僕がテロを知ったのはTwitterでした。もちろんこっちではTVを見る手段はないです。TwitterとFacebookとネットで情報を集めていました。大変な事が起きたと恐怖を感じていたら、次はFacebookのフランス国旗、pray for Paris についての議論が生まれました。その後シリアの問題、テロとイスラム国、難民.....とその背景が明らかになっていくと同時に自分の生きている世界の複雑さに改めて考えさせられました。見たくないものがたくさん見えてきました。リツイートだ、シェアだ、いいねだ、prayだ。とくに匿名性のネット上の声にはうるさくて耳を塞ぎたくなります。

僕は無知です。あまりにも何も知らなすぎます。だからこうして勉強しているわけですが、あまりにも複雑で答えもなく感情論で突き進んではいけないこの世界の現状が抱える大きな問題に絶望を隠せません。

溢れる情報とどこの誰かもわからない人の適当な声、うるさい、うるさい、うるさい。そして、それ以上に自分の事で精一杯な自分がいて、困惑して黙る事しかできない。

まずは鏡の中の自分から変えてみよう、そうすればきっとよりよい世界になるんだ。っていうマイケルジャクソンの曲がありますが、自分を変えるのは、そんなに勇気のいる事ではない気がします。言葉が通じなくても、仲良くなれる。自分が心を開けば、だいたいみんないい人だったりする。もう少し早く気付けばよかった。

お互いを理解し合うにはどうすればいいのか、悲しみを生まないためにできる事はないか、争いは終わらないのか、歴史から知識を学ばなければいけない。世界は広い。ロンドンは深い。難しい時代を生きていかなくてはいけない。




イギリス・ロンドン留学生活

Niseko, Hakodate, London, Scotland 増えていくアナザースカイ "When a man is tired of London, he is tired of life; for there is in London all that life can afford." by Samuel Johnson

0コメント

  • 1000 / 1000